洗濯物は青空の下に干すのが気持ちいい!お日様の匂いには根拠あり
- YOSHINOBU NISHIKAWA
- 2023年4月28日
- 読了時間: 3分

こんにちは! ニコnewsです。
「今日は洗濯日和となるでしょう」
朝、気象予報士のこの言葉を聞くと、洗濯という家事の億劫さが少し緩和される気がしませんか? 干すという作業は面倒ですが、その日のうちにカラッと乾いてくれると気持ちが良いものです。
また、お日様の光を浴びた洗濯物は、乾燥機や部屋干しにはない「いい匂い」がしますよね。
乾燥機が普及しても「天気の良い日は洗濯日和」と感じる日本人は、やはり天日干しが大好きなのだと思います。
引っ越し前に要確認!天日干しがNGなところも

国や地域にもよりますが、特に都市部では「景観を損ねる」との理由から、外干しを禁止しているところがあります。また、禁止されていなくても「外に干しているのは乾燥機も買えないような低所得者」という差別的なイメージを持たれる国もあるのだとか。
日本の高層マンションなどでも「ベランダに洗濯物を干すのはNG」だったり、花粉や黄砂、雪国の冬など、自然環境の問題で外に干せなかったりする場合もあります。
日本人の感覚として「ベランダは洗濯物を干すところ」というイメージがあるのは否めません。それでも、場所によっては必ずしもそうでないことは、心に留めておいた方が良さそうです。
洗濯乾燥機の保有率は意外に低い

家事の時短や手間削減のために、便利家電の普及はどんどん進んでいます。家電量販店に行くと、省エネをうたったドラム式洗濯乾燥機が目立つところにズラリ。
「買い替えるなら、現在主流のドラム式を」と考える人が多いのだろうな・・・と思いきや、実はそうでもないようです。
内閣府が発表している『消費動向調査』※によると、洗濯乾燥機(洗濯機と乾燥機が一体型になっているもの)の直近3年間の保有率は、2020年が44.3%、2021年が42.2%、2022年が41.6%。なんとだんだん減っているのです。 (※調査対象は二人以上の世帯)
これは「洗濯乾燥機を買ったものの、乾燥機能はあまり使わない。買い替えるなら乾燥機はもう必要ない」と思う人が増えていることを示している、とも言えます。
外干しか部屋干しかはともかく「洗濯物は干して乾かす派」が今でも多いのは確かなようですね。
科学的に証明されている「お日様のいい匂い」

なぜ便利な乾燥機を使わず、わざわざ手間のかかる「干して乾かす」という方法を取るのか。そこには、私たちがお日様の匂いを心地良く感じることも関係しているのではないでしょうか。
お日様の匂いの正体は、カネボウ化粧品が「アルデヒドやアルコール、脂肪酸などである」と解明しています(日本経済新聞2001年11月15日掲載)。これらは洗濯物に含まれる皮脂や洗剤などの残留物が、紫外線と化学反応を起こして作られるもの。
シトラスなど柑橘系の芳香成分のひとつでもあるアルデヒドの匂いを嗅ぐと、脳内α波の周期が一定のリズムに整えられ、それがリラックスにも繋がるそう。
天日干しした洗濯物や布団の「お日様の匂い」を心地良く感じるのは、科学的に根拠があると証明されているのです。

天気の良い日に洗濯物を外に干したくなるのは、乾燥機にはない魅力があるから。
自然乾燥は電気代もガス代もかかりませんので、いちばんエコな方法ですよね。
忙しい日々を送る中、便利家電で家事を効率的におこなうのは、確かに理にかなっています。
それでも、もしお休みの日に天気が良ければ、普段は乾燥機派の人も外干しをして「お日様の匂い」を感じてみてはいかがでしょう。
本記事参考サイト
ニコ株式会社 代表 西川
ライター 三葉紗代
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