バレンタインデーは憂鬱?本来の意味を知って純粋に楽しもう!
- YOSHINOBU NISHIKAWA
- 2023年2月8日
- 読了時間: 3分

こんにちは! ニコnewsです。
2月14日、日本では「女性から男性にチョコレートを贈るもの」という認識のバレンタインデー。しかし、海外とはかなり事情が違います。なぜ日本では独自の習慣が根付いたのでしょうか。
そこには、良くも悪くも日本独特の文化が関係しているようです。
世界のバレンタインデー

日本のように、好きな男性に女性からチョコレートを贈る習慣がある国は少数派。
世界的には男性から女性へプレゼントを贈り、また、「好きな人に告白する日」というより、夫婦や恋人同士が「お互いの愛を確かめ合う日」として認識されているところが大半です。
日本では、男性から女性にチョコレートを贈ることを「逆チョコ」と呼びますが、そもそも「逆」は日本の方なのです。
チョコレートを贈る習慣はどこから?

バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は、イギリスが発祥といわれています。
1868年、イギリスの老舗メーカーであるキャドバリー社が、贈答用のチョコレートボックスとハート型のキャンディボックスを発売しました。
バレンタインデーに特化した商品ではなかったのですが、老舗らしい美しいボックスが「大事な人への贈り物にピッタリ」で、人気になったものと考えられています。
日本で広まったのはいつ頃?

日本でチョコレートを贈る習慣が始まったのは1960年代。きっかけは、チョコレートメーカーのメリーカムパニー社が1958年と1959年に百貨店で開催したバレンタインフェアでした。
海外とは逆の「女性から男性へ」の流れを作ったのは、利用客が男性よりも女性の方が多い百貨店の商業戦略だったといえます。
また、「一年に一度だけ、女性から好きな男性に思いを伝える日」というストーリー性も、昭和の日本人にとって新鮮だったのでしょう。
義理チョコもお返しも日本独特の文化
義理チョコを贈る習慣が根付き始めたのは、女性の社会進出が活発になった1980年代。
お中元やお歳暮のように「お世話になっている人に贈り物をする」という風習がある日本ならではの文化です。
ただし、この義理チョコ文化は衰退傾向。本当は余計なところでお金を使いたくないのに「右へならえ」で仕方なく参加していた人がたくさんいたことが伺えますね。
また、「もらったら何か返さないといけない」というお返し文化も、贈られる側にはプレッシャー。
「贈り物にはお返しを」の文化を「なくしていこう」という流れになっているのもうなずけます。

そもそも「贈り物」とは、相手を思って渡すもので、「お返し」を期待してのものではないはず。
同じ「お返し」でも、「もらったからには返さなくては」ではなく「今度はこちらから贈り物を」の気持ちが込められているのであれば、贈る側も贈られる側も、幸せなものになりますよね。
バレンタインデーは、純粋に大事な人を思うイベント。
それを忘れず、楽しみたいものです。
本記事参考サイト
ニコ株式会社 代表 西川
ライター 三葉紗代
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